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路を譲る家

 阿佐ヶ谷の住宅街に建つ戸建て住宅の計画です。この辺りは散歩するのが楽しくなるような細い道がたくさんあり、この敷地の脇にも前面道路から奥に続く幅1mほどの細い路が通っています。そこで、その細い路から建物をさらに1m程度セットバックさせ、路を少し広くすることで、自分の敷地が元からあった路と一体となり、小さな公共空間を生み出します。そこは車を気にせず子供たちが安心して遊べる小さな路地となり街と家が交わる場所となります。

 ほんの少しの私有地を譲って新しい阿佐ヶ谷の居場所をつくること。それは未来につながる建築の価値を高めます。街へ路を譲る建築の作法を通して、街と共に生きる、街に開かれた住宅を計画しました。

Data

建築用途

兼用住宅

所在地

東京都

計画時期

2018年

延床面積

約100㎡

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