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篆刻(てんこく)とは、主に篆書によって印章を作成する行為です。
現在確認できる最も古い印象は、中国の戦国時代にまで遡ります。
印鑑が誕生したのは農民や町人に苗字が許された明治時代ですから、
それとは比較にならないほどの長い歴史を持っています。
現在、書と彫刻が結合した工芸美術としての側面が強く、
「小口」と呼び実用性を追求する印鑑に対し、
篆刻は美を追求するものと言えるでしょう。
書に署名として押印する「落款」も、まさしく篆刻です。
山梨県は、全国に名を馳せ「印聖」と呼ばれた著名な篆刻家を、
江戸時代から多数輩出してきました。
その先生方の教えを受けた篆刻家が六郷でも育っていったという、
歴史的な背景があります。
佐野守拙先生も、その篆刻家の一人。
日展で2回(平成8年・11年)の入選歴をお持ちですが
、いずれも篆刻の作品です。
彫刻技能士の中でも限られた者しか到達できない高みにて、
彫り上げられる印鑑。
実用性という領域を超えた逸品を、六郷よりお届けします。
佐野守拙先生の日展入選作品「棲遅慰情」
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