悠久の歴史を刻む、印鑑の書体
印鑑書体
印章に用いられる「篆書体」(てんしょたい)は、
周の時代に生まれた「大篆」(だいてん)という書体が大元と言われます。
その後、秦の始皇帝が美しい縦長の文字を作り、正式な統一書体としました。
それを「小篆」(しょうてん)と呼びます。小篆は、秦が「統一された法治国家」
であることを示すための公式証明手段としても用いられました。

それを印章用として、正方形の中に収めようとしたものが、「印篆」(いんてん)です。
現在のような形の印篆が成立したのは漢代以降と見られています。
漢末や六朝時代以降になると混沌状態となり、
小篆から大量の装飾書体が生まれていきました。
何種類もの印篆が存在するのはそのためです。
印鑑書体
印章用として使われる代表的な書体篆書体
「篆書」「篆文」とも呼び、印章用の書体として古くから親しまれています。
日本の紙幣に使われているのも、この書体です。上下左右のバランスがとれ、
理知的で謹厳な印象を与えるのと同時に、曲線が主体なので有機的な趣きも。
法人あるいは個人の実印によく使用されます。
篆書体
印相体
篆書体を意匠化・派生した書体で、昭和30年頃から印章の書体として登場しました。
八方篆書や吉相体とも呼ばれます。
ふちに文字が接するのが特徴で、文字は太めに彫ります。
「印相開運体」と言って、開運効果を謳われることもあります。
印相体
篆書体