かけがいのない財産にふさわしい、印材選びを。
佐野
匠の腕に見合った価値を持つ、象牙をご推奨
動物性の素材では象牙と水牛、植物性なら柘(つげ)が、それぞれの代表格となります。
一流の彫刻技能士に彫っていただくなら、印材も格調の高さで選びたいもの。
そこで当社は、象牙をもっともお薦めしています。
象牙

印面が美しく、朱肉の馴染みもきわめて良い、実用性と高級感を兼ね備えた印材です。
ワシントン条約に基づく輸入規制*による希少性も、その価値を高めています。
象牙は、断面の中心に行くほど目がきめ細かく、外側は目が粗くなっています。
それだけに、中心に近いほうが印材としての価値も高く、牙の芯の部分が入った、
いわゆる「芯持ち」は大変高価なものになります。
もともと芯は穴であることから、印鑑として使える「芯持ち」は、
一つの牙からわずかしか取れないとされています。
過酸化水素で白く漂泊し、特上品のように見せかけている象牙の印鑑もありますから、
どの部分を使ったものなのか注意が必要です。

象牙解説
*象牙の輸入について
1989年よりワシントン条約で象牙の輸入禁止措置が採られていましたが、
1999年にはナンバーリングを行う等の措置を条件に日本向けの貿易が1度限り再開。
さらに2007年、ワシントン条約の常設委員会により監視体制が適切に機能していると
認められた南アフリカ、ボツワナ、ナミビアが保有している象牙60トンを、
日本へ輸出することを認められました。翌2008年にも、希少な野生動植物の
国際的な取引を規制する条約「CITES」によって許可された象牙の競売で、
日本と中国の業者が合計101トンの象牙を落札。このように近年、象の個体数を維持する
徹底された管理体制のもとで、象牙の輸入が行われていますが、
今後もなお希少価値の高い素材であることに変わりはありません。